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Medium Coeriへようこそ。お手数ですが初めてお越し下さった方は『始まりの挨拶』を一読し、納得なさってからご観覧下さい*このブログは同背後PCが共有で使っています。同背後バレが嫌な方は申し訳無いですがお引き取り下さい

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偽シナリオ夏の船舶旅行!~ウニへの復讐~【②港町バーレル】

旅団「LAD*UNA」【無限】にて行われた偽旅団シナリオ
【②港町バーレル】*読みやすさ重視でエンディングから逆流れUP中。
*全部掲載すると重い(長い)ので追記にて掲載。


ラディ笑顔
これが話しから参加メンバーが決定して決まてるんだよな。
家がほーから参加したは、ずと説明してるから分かてると思うけど
ボクが行かせて貰たシナリオ【偽】なんだな♪

らぅ、それじゃ改めて、メンバが紹介しておくなー


シナリオ参加者:漆黒の荒鷹・アーザス・ファルク(a12102)【シナリオマスター】
        天翔招光龍・サルサ・ブルーリー(a09812)
        泡沫神子・セイル・スケイリッド(a11395)
        光喰らいし魔狼・ナハト・アクセリオン(a12353)
        微笑みの爆弾・シオン・ローレル(a16982)
        トーロ集めし歌姫巫女・ラディクス・ホロスコープ(a18334)【自キャラ】
        鯨捕りの女・アヤノ・ウミソダチノ(a23241)
        頭痛持ちの敗残兵・ステールッラ・ニュートン(a27469)


                         <リプレイ>

     

「打倒、ウニっ!!」
    
―――-全てはこの言葉から始まった。
   
    
 あたかも内蔵する物体の価値を示すかのような、排他的いがいがフォルム。
 誰にも知られたくない宝を隠そうとするかのような、暗褐色の殻。
 そして、そして。
 ……数々の苦難を乗り越えた先にある、まるで黄金とも見紛う美しき彩色の中身。脳髄を溶かすかのような甘美なる味。
 これぞ至極の、いや、神の食物ではなかろうか! さぁ奪い合え飢えた愚民どもめ!
 食すまでが闘い!
 食してこそ勝利!
 ああ、この蠱惑的な一瞬は伝説としか表しようが無い。
 伝説は語らねばなるまい、この至福に至るまでの壮絶なる経緯を皆に伝えようではないか。
    
 そう。
 これは一つの武勇伝である。
    
   
   
 たぶん。
    
   

   
     
  
  
  
<バーレル ~準備万端出発進航!~>
  
 百門の大商都バーレル。
 フライド国王の納めるチキンレッグ最大の王国にして同盟最大の規模を誇る商都、そして同盟内でも抜きん出ている造船技術を持つ港町である。
    

多くのチキンレッグは胸を張ってバーレルをこう評価する、『この国で買えないものは無い!』と。
 確かにその商店街は数だけで五つも有り、即ち水火木金土に分けられる五大大通りがそれに当る。その一つ一つが一国家を揺れ動かす程度の金品を動かしていることからその経済的な巨大さも知れるだろう。
 アーザス、アヤノ、サルサ、シオン、ステールッラ、セイル、ナハト、ラディクス(五十音順)のLAD*UNA旅行メンバーは、大船舶旅行の手始めにそんな商業都市を訪れていた。
勿論、商都なのだからお買い物、買出し、ショッピングをするためである!
   

意気揚々とバーレルに着いた一行はまず集合場所である中央公園へと足を伸ばす、簡単な場所だ、町のどの場所からでも街の中心の塔を見て歩けばここに到着する。
 ここを集合場所にすれば最悪の事態は回避できる。てなわけで、到着した一行は早速アーザスの号令で昼まで自由行動を取ることになった。
 皆和気藹々と思い思いの店に買い物へ散っていった。
 ラディクスはステップを踏んで殆ど踊るように歩いていったし、サルサも頭上に大量の音符マークを飛ばしていた。大放出だ。
 ただでさえショッピングとは楽しいもの、それに加えてここは商都であるのだから当然か。
 流石に大都市だけあって衣類を扱う店だけで探しても一つの商店街に数十軒はあるだろう、しかもそれぞれが競争しあって値段争いを繰り広げているのだ、どう考えても買い物好きなら目移りしてしまう。
 しかしタイムリミットは昼まで、買い物は時間との勝負であった。
 因みに集合場所はお昼を過ぎれば港に停めてある『くじらごう』と変わる、時間ロスを減らすためだ。
  
 そしてもうそろそろ皆のお腹が空いてくる時間帯……。
 中央公園から移動したお買い物終了メンバーが、まだ終わっていない面子をそろそろ待ちきれなくなった頃。
  
  
「なにぃ! ラディクスが居ないだとぉっ!?」
「ええ、さっきまでそこで猫と遊んでいたはずなんですが……」
  
 一事件が起きているようであった。
 話すはこのくそ暑いのに黒マントを取ろうとしないアーザスと対照的に涼しげな出で立ちのシオン、さっきまではそこに野良猫と遊んでじゃれるラディクスも居たのだが……。
 どうやら会話の通り猫と共に姿を消してしまったらしい。
 因みに今現在集合時刻その時、そしてここは港の『くじらごう』を停めてあるまん前で、更に言えばサルサ以外のメンバーは既に集まっていた。
 もう出発する予定の時刻なのである。
 いや、それよりも腹が減った! 事の方が大きな問題かもしれない。
  
「全くサルサといいラディクスといい……、先が思いやられるぜ」
  
 と呟くアーザスにナハトが一言。
  
「アーザスにそう言われてると知ったら、サルサは落ち込むかもな」
「うるせい」
   
 取り合えず自分と違ってマントを着込むようなバカはしなかったナハトに悪態をついて、アーザスは号令を飛ばした。
 一応プランナーの仕事である。
   
「よっしゃ! じゃあ俺とシオンはラディクスを探してくる。ナハトとセイルはサルサの方、頼むぜ。ステールッラとアヤノは『くじらごう』をいつでも出航できるように準備しといてくれ」
   
 各々了解の意を答えると、チームを組んでラディクスとサルサの行きそうな所に走っていく。
 ラディクスは猫と一緒に居なくなったから、猫を追っかけたと見て猫が行きそうな裏通りや魚屋。サルサはまだ商店街の方だろう。
 二人ともなんとなーく行動パターンが読みやすかった。
 四人は迷うことなく目ぼしい場所に見当をつけるとそちらに向かって曲がっていく。
 そしてそれを見送るアヤノとステールッラが『くじらごう』のお膝元で一言。
  
「ま、とっくに準備は終わってるけどね」
「早い話が留守番兼連絡係か。人選間違ってるとは言わないけど、なぁ」
  
 早い話がお留守番を頼まれて取り残されたアヤノとステールッラ、しかも煩いのが行き成り居なくなったので急に静かになってしまう。
 何となく沈黙が降りる。が、それも長続きしない。
  
「あら、私と一緒じゃ嫌だった?」
「いやそんな事は無い。うん、無い」
  
 まぁ、いいか。
 待つのも重要な仕事なのだから。
 残されたアヤノとステールッラの言葉がくじらごうの立てるチャプンチャプンと言う波音に溶けていく。
  
  
<所変わってバーレル第一商店街『水』のとある一角>
  
「青系ベースな洒落た海パンねぇかな~? あとグラサンとかゴーグルとかシュノーケルとかっっ!!
 あぁあと、ライムとかも買い込んでかねぇとなぁ。誰かが壊血病とかにでもなったら洒落にならねぇかんなぁ」
(*´Å`)
  
 かれこれ3時間くらい上機嫌でこんな買い物を繰り返しているのは、ご存知サルサであった。
 この水通りは食料品や衣類関係の店が多い通りである。
 長い買い物だが選択にかなり時間を掛けているので無駄に買いすぎと言う事は無いようだ、流石にプチホテルを経営しているだけはある。
 でもそのお陰で時間オーバーになってるとは気づいて無いご様子、買い物に夢中なあまり鐘の音も右から左へと流れてしまってるのだろう。
 膨らんだ買い物袋は3時間の栄光を称えていた。
 と、突如そこに。
  
 ……『地酒』……
  
 そんなサルサの目の前にこーんな看板が飛び込んできた。
 文字通り豪快な物音と共に看板がブン投げられたのだ、目の前を通って鼻をかすめたのだ、実は比喩ではなかったりする。
 直後強烈な破壊音を鳴り響かせて石畳の道に突き刺さる看板。
 まるで戦闘用の巨大な弩弓を地面にぶち込んだかのような凄まじさ。
 サルサの目と鼻の先を通過していた、あと20センチ手前だったら流血事件である。看板で死亡とは恐ろしい……
 冷や汗ダラダラのサルサ。
  
(よ、世の中って何が起こるか分かんねぇもんだなぁー……)
  
 そのサルサの心の叫びはいかにもご尤も。
 おそるおそる看板の飛んできた先を見ると、いわゆる肝っ玉母ちゃんが眼の前に存在していた、横幅が凄まじく殆ど視界を塞ぐレベルだ。
 そして出しているのは怒りのオーラ、真っ赤に燃える炎。頭にクッキリ怒りマークを浮かばせて茶色羽のヒョロヒョロしたおじさんの胸倉を引っ掴んでいた。
  
「あんた、いつになったらウチの売り上げは伸びるんだい? え? なーにが3年で10倍にして見せるだ、笑わせんじゃないよ!!」
「ぅぐ……、そりゃ近くにデカイライバルができたせいで……」
「お黙り!! 売りなっ、いんや買わせなっ!! あたいらのお飯が掛ってんだよ!!」
  
 ガクガク揺さぶられては茶色い羽が舞い落ちる店内。
 ストレスではなく暴力で禿げの増えていく店主のおじさんが余りにも哀れであった。
 なるほど、さっきの看板はきっとこの夫婦喧嘩がエスカレートして投げられたものなのだろう。……よく考えたらあの速さの物体を避けるおじさんも凄い。
 勿論、そんな場面を見て救いの手を出さないのサルサではなかった。
 あまりにも可哀想ではないか!
  
「お、おっちゃん。俺、一本買……」
  
 まいどありっ!
 瞬間的に握らされる酒一ダース。
 おばさんと一緒に何故かおじさんまで口もとを吊り上げたその時であった。
  
「お酒はいけませんよ! サルサさん!!」
  
 何故かサルサの背後に息を切らせて立っているセイル、神速の勢いでサルサからお酒をぶんどってはおじさんに押し返す!
 目つきが凄く怖かった。
 お酒を買おうとしたサルサに反応してその居場所を突き止めたのだろうか? そしてまさか瞬間移動でもしてきたのだろうか? サルサの気は……あった、ここだな! とか。
 いやそんな事は無いのだろうが……、とにかく凄まじい執念である。
 一方現行犯として取り押さえられたサルサは唖然。
 開いた口が塞がらない。リンゴも一口でいけそうだ。
 そこにニコッと笑いかけるセイル。……目は笑ってない。
   
「ちょっと此方へ♪」
「んぁぁっ、セイル何でお前がここに居んだぁぁーーー!?」
   
 ズルズルとトイレに連行されていくサルサ、思わず合掌したくなる光景であった。
 因みに何故トイレかと言うと、それは人様の迷惑になるから。
 バタンと閉められる扉の音が、サルサには唯一助かる為の希望の道が閉ざされる音に聞えた。
 今の内に黙祷を捧げましょう。
  
「いいですかサルサさん! 例え飲まなくても未成年はお酒は買うだけでもダメなんです!! ダメなんです!! 法に代わってこの私が許しませんよっ!!!」
  
 大音響。
 心なしか石造りの公衆トイレの壁に反響してパワーアップしている気もしないでもない。
 あ、今壁に皹が。
 ……恐るべしお説教パワー。
  
「……そろそろ、止めるべきか」
  
 ナハトが仲裁に入った時には既にサルサはぐったりへろへろ状態になっていたのであった。魂までも抜けかかってる。
 自業自得だが流石に哀れである。
 そのぐったりした灰のサルサを担いでは歩いていくナハト。
 何はともあれ、サルサはこうしてナハトに担がれて『くじらごう』へ到着する。
  
  
<また所変わって港の裏路地>
  
 そこは磯の匂いや干してある魚の匂いの漂う港の裏路地、魚にありつける可能性が高くバーレル中の野良猫という野良猫のたまり場となっていそうな場所だ。
 事実なっているのだろう。三歩歩くごとに野良猫を見かける。
 そんな場所をアーザスとシオンは歩いていた。
 因みに魚屋は先に回ってみたが猫もラディクスも見つけられなかった。
 あてが外れて仕方なくこの言ってしまえば臭い裏通りを歩いている。気をつけないと猫の汚物を踏んでしまいそうだ。
 だがしかし二人っきりなのであんまり凹んでない二人、寧ろ楽しんでるように見えなくも無い。
 人間素直が一番。
  
「ちっ、こんな事があんなら獣達の歌でも活性化させときゃ良かったな……」
「これは予想外でしたから、仕方ありませんよ」
  
 しかし幾ら凹んで無くても見つからなければ意味が無い。さてどうしたものかと歩いていると……。
 そこにヒョヒョイっと通りがかる白い影。
 シオンの記憶が正しければ、ラディクスが遊んでいたのはあのしっぱが途中で切れている白猫だ。
  
「……あ、確かあの猫です! 追いかけましょう」
  
 手掛かりは猫しか無い、と言う事で猫が集まりそうな場所を探していた2人。無論新参者がそんなところを知るはずも無い。
 ならばそんな場所を見つけるなら猫について行くしかない。単純な理屈だ。
 急いで小汚い白猫を追いかけるアーザスとシオン。
 しかしながら白猫のスピードは憎たらしくなるほどに速かった、しかも大都市に付き物の蜘蛛の巣のような裏路地をヒョイヒョイと曲がったり進んだりするのだ。
 追跡は困難を極めた。
 魚の入っている箱をひっくり返しては怒られ、ゴミだらけの小さな道を我慢して進み、暗すぎて前が見えないような妙な小道もエルフの夜目で切り抜ける。
 猫の体温は人間よりも若干高い。
 それだけを頼りに必死に走って追いかける二人。
  
「あのくそ猫、俺たちをおちょくってるのか?」
  
 ニャフゥ。
 と鳴いて余裕を持って家の塀を越えて行く白猫。まるでおちょくってるのを肯定しているかのようだ。
 壁を越える。
 これを一端の大人である二人がやったりしたら流石に不法侵入である。もう流石に追跡は無理か。
 アーザスがギリリと奥歯を噛み締める。
 ………その時だった。
   
「あれ、何やってるか二人とも?」
「決まってんだろ、あのクソ猫を追っかけてるんだよ!! あ、アンノヤロウこっちに向かって欠伸しやがった!? 何、げっぷまで!? ……ぜってーー抱擁かましてやるっ!」 
   
 塀の上の猫にまでおちょくられているアーザス。
 傍から見れるととても20代には見えない、心はいつまでも思春期と言うやつだろう。猫の方もリアクションを見て楽しんでいるようだ。
 簡単に言えば馬鹿だった。
 気付きなさい。
   
「こんな所にいたんですね、探しましたよ」
「ごめんな! 猫が追っかけてたら迷っちゃったんだよぅ」
  
 アーザスに比べたら天と地ほども冷静なシオン、声の方を振り返ってラディクスを見つけるとすぐに近寄って笑みを浮かべる。
 これでもう安心、そう思わせてくれるような笑顔だった。
 これにはラディクスもホッとせざるをえない。
 流石にここまで入り組んだ裏路地で気付けば一人ぼっちとなると不安だったのだ、破顔一笑である。
  
「こぉぉなったらナッパーーム打つぞコンチクショウ!」
  
 ……ゴスッ。
  
 その笑顔のままアーザスは裏路地を引き摺られて行きましたとさ。

迷い猫(ねこ作)


絵作者:解説ねこ



  
<またまた所変わって『くじらごう』>
     
「あ、帰って来た、帰って来た! おーーーい、準備はもうとっくに出来てるよーーー!!」
  
 待ちくたびれたとばかりに甲板から白い胸元の開いたシャツを靡かせて手を振るアヤノ。
 ほぼ同時に帰って来たサルサ捜索隊メンバーとラディクス捜索隊メンバーはそれに答えて手を振った。
 約一名尻尾を振っていた。
 これでやっと出航できる、予定より2時間近く遅れてしまった。
 その面々を下で待っていたステールッラが、待ちくたびれた様子で船と地面を繋ぐ揺れる橋に皆を誘導する。
  
「さっきからアヤノが待ちかねてたよ、さあ乗った乗った! ああ、でも揺れるから、落ちるなよ」
  
 初日から滑ってドボンは流石に困る。
 皆慎重に急いで渡り始めると……。
 そこにアヤノの威勢のいい声が降ってきた。
  
「どう、もう皆乗ったぁー? 出航しちゃうよーー!!」
  
 その声に急いで乗船するクルー達、それを笑顔で見届けると、アヤノは思いっきり息を吸い込んだ。
 何度も嗅いでいるが、いつだって潮風を胸いっぱいに吸い込めば気合が入ると言うもの。
 それが船乗りの性。
  
 そして気合一発!
  
「くじらごう、出航――――!!!」
  
 その巨大な船体は見事に海面を割りながら港を後にする。
 LAD*UNAのクルーを乗せた『くじらごう』は皆の期待と蒼く広い空を乗せて、勢いよく豪快な白波の尾を引いて青い大海原へと駆け出していく。
 清々しい。
 予定より少し遅れたが、気負いなんて何も無い清々しい出航だ!
 忘れ物はサルサだけだった。
  
「うぉぉぉぉ~~~~いっっっ!?」
  
 慌てて戻ってくる『くじらごう』。
 そう、こんなノリの旅行なのだ。



③大海原編へ続く
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