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Medium Coeriへようこそ。お手数ですが初めてお越し下さった方は『始まりの挨拶』を一読し、納得なさってからご観覧下さい*このブログは同背後PCが共有で使っています。同背後バレが嫌な方は申し訳無いですがお引き取り下さい

偽シナリオ夏の船舶旅行!~ウニへの復讐~【④ ウニ、バトルロワイヤル】

旅団「LAD*UNA」【無限】にて行われた偽旅団シナリオ【④ ウニ、バトルロワイヤル】

*読みやすさ重視でエンディングから逆流れUP中。
*全部掲載すると重い(長い)ので追記にて掲載。


ラディ吃驚
あー・・えとな、此処がで後半半分がなるんだけど、ちょと体力が付きかけてるみたいだから
残りが前半。①オープニング ②港町バーレル ③海編 がはまた明日にさせてもらうよぅ

あ、それとこそりがロングパス受けとてみたりー?間違いだたら多分大恥ー?
・・そ言えば、最近アルが機嫌良い。何かあたのかな?(きょと)
<晩飯 ~バトルロワイヤル~>
  
  
 と、砂浜シーンをカッコよく締めくくってみたけれど。
 夕飯の時間ともなってみるとそんな雰囲気はぶっ飛んでいた、宿の夕飯はとんでもなく旨そうだったのだ!
 空を飛ぶ茶碗、天井の感触を知る湯のみ、必死にそれを受止めるセイル。
   

 旨い物をたらふく食いたければ勝負に勝ち、生き残らなければならない。世は純然たる弱肉強食なのだ!
 現実はこんなもんだった。
 所詮こいつらが居る限りシリアスにもブラックにも染まりきることは、ない!
 絶対に在り得ない。
 ふっ。
  
「くらぁっ!! そらぁ俺のウニだっ、手出しすんじゃねぇ!!」
  
 閃く二本の箸の一撃をヒラリと小皿で受止め、体を捻りウニの皿を死守するアーザス。
  
「俺の目の前から皿ごと取ってった癖にぃぃこんにゃろ~~!!」
  
 理不尽な強奪に己の全てを懸けて抗うサルサ。
 その箸の攻撃は執拗にして的確、そうそれは正に勇猛なる鮫を思い起こす。
 更なる両手に持った箸のフェイントを加え、針の穴に糸を通すかのごとくアーザスの隙を突く!
 一閃。 
 貝殻に盛られた黄金のウニを一つ奪取することに成功だ!

ウニバト(アーザスさん作)


絵作者:アーザスさん


  
「ちっ」
「ングングング……ぷっはぁ♪ やっぱウニうんめぇなぁ~~っ!!」
  
 だがそんな至福の時間にすら与えず敵陣から箸の矢が降り注ぐっ。右手を千手観音のように分身させて突きまくるアーザス!
 急転換してサッとヒヤヤッコを盾にするサルサ!
 拙い。
 こんなに軟らかい物を俺の神速の箸で貫けば爆発は必須! っと、端を止めざるを得なかったアーザスの一瞬の硬直。……そこに背後から魔の手がっ!!
                                       
ウニバト(ねこ作)


製作者:解説ねこ

ウニバト(アヤノさん作)


製作者:アヤノさん





 ヒョイ
   
「アハハッ♪ 隙有りぃ」
  
 パクッ
 っとアーザスの席に有った至極の宝こと焼きウニ食べてしまったのは意外な伏兵アヤノ!
 読み違えた、敵はサルサだけでは無かったのだ!!
 海の女だけにウニの扱いに長けている!! しかもウニが大好きときたもんだっ!!
 さぁ勝負は油断のなら無い三角関係へと発展したぁーー!! 
  
「ちぃぃ、何人だろうと俺の箸捌きの相手ではないぜぇっ!! とおぉぉりゃぁぁ!!」
   
 キン、カキンッ、……シュ、パシッ!
 ぶつかり合う、箸。 絡み合う、箸。 折れるのではない、衝突の衝撃で木っ端微塵に破壊される、箸。 
 もはや見えない速度で動き合い闘う腕と箸と3人の戦士たち! マシンガンの打ち合いのような戦いの音が一体を支配した!
   

 なんだか有り得ない音を立てて食卓は更なる大戦争へと発展していく。世はああ無常なのかぁぁっ!
 まるで矢を放つかのように鋭く正確に箸を伸ばすアーザス。
 変幻自在の二刀流箸使いで確実に獲物を狙うサルサ。
 銛で獲物を掻っ攫うかのような攻撃範囲と鋭い目を持つアヤノ。
 勝負は泥沼と化していくのかっ!?
 この勝負に決着と言うものは存在するのかっ!?
 渦巻くウニの闘気が食卓の背景を燃え上がる炎、そして白虎・朱雀・青龍のにらみ合うシーンへと変えたぁーー!!
  
「「「うぉぉぉぉぉぉ!!」」」
  
  
 戦士たちの雄叫びが、響くっ!!
 ……所変わってこちらは隣の食卓。
 元々二つ卓が繋がっていたのだけどさり気無く移動した片割れ。別名避難所。
  
「むこう、なんか盛り上がってるな? 楽しそう」
「気にしてはダメです。お皿が飛んできたら危ないですからね」
  
 イクラを頬張りながら言うラディクスに、ハマチを醤油につけながら言うシオン。ウニは二番手組は平和だった。
 実際の所アヤノがウニを大量に取って来てくれたことと、この民宿サイカイ屋のご主人ジンエモンさんへのセイルの交渉のお陰でウニは通常より沢山出てきたのだ。
 もちろんお代はそのままで。
 だから普通のメンバーはそれで十分足りていた。
 向こうでウニバトルをくり広げているメンバーはよっぽどウニが好きらしい。と言うか引けなくなっているのだろう。
  
「……あのノリには付いて行けん」
「私は分けてあげても良いのですけど。今、あの人たちにウニを見せたりしたらたら火に油を注いじゃいますね」
  
 溜息を吐くナハトとシオン、そこに危険な皿や湯飲みの回収を終えたセイルが避難してくる。
 もう面倒を見切れないといった顔だ。
  
「まったく、お皿が割れたらどうするつもりなんでしょうか」
  
 よっこいしょ、と言う具合に座布団と呼ばれる楓華列島独自の敷物の上に座るセイル。
 ジャラリと空になった皿などを置くと……。
 そして、そして……人類は初めてセイルがあのシャモジをご飯をよそうために使っている所を目撃する……!!
 そう、おしゃもじはご飯を盛るために存在する道具だったのだ!
 ……いや、これで普通か。
 一方ラディクスはこの宿のご主人であるジンエモンさんと交渉していた。
  
「おじさーん、このウニがは持ち帰りできるかな?」
「そんだなぁ……、朝方けぇるんなら生きのええ奴を包んでやっがよ。ほら、コイツは生もんだ、あんまし長持ちはしねえけど……ええかい?」
  
 明日は長いこと船に揺られて、更にユトゥルナでも一泊する予定。しかもその後歩きでLAD*UNAに帰るのだ。
 普通に考えてそんなに時間が経てば例え海水を入れて運んでもウニは持たないだろう、ユトゥルナならば氷も売っているかも知れないが。氷など高い買い物をするわけにもいかない。
 氷室に溜め込んだ氷を夏場に売り出す商売は確かにある。だがそれは主に上級貴族向けの贅沢の一つであった。
  
「うーん……じゃあダメだな」
  
 楓華列島のお土産はウサギリュックにしまい込んだあの貝殻と、祭りの屋台で買う予定のお菓子だけになりそうだった。
   
  
「おーいアーザス、一緒に一杯やろうぜ?」
  
 さっきまで無言で食べる事に没頭していたステールッラ、鱈腹食ったらしい後最初に開いた口から出たのはこの言葉だった。彼もウニは二番手にまわしたらしい。と言うか沢山食べれるなら何でも良かったのであえてウニ以外を大量に摂取していたのだ。
 因みに左手にはビール瓶、右手にはグラスを二個持っている。
 こんな時に飲まずして何が酒飲みだっ!
 出先でビールは常識である。 
 すると途端にセイル、及びアヤノから鋭い視線が飛んできたりした。オマケに言葉も。
  
「「あんまり飲まないで(下さい)ね!」」
「ふ、二人してなんだよ、肩身狭いなぁ」
  
 ブスっとしてアーザスの方を見てみると。
 サルサとアーザスはお互いの箸をクロスさせて固まっている最中だった。
 これが真剣だったら鍔迫り合いでカッコいいのかも知れないが。
 箸だった。
  
「く……くぬ……!! いま、手が……離せねぇ……!!」
  
 ジリ……、ジリジリ………。
 睨みあう二つの獣。
  
「……だろうな。見れば分かるよ」
  
 呆れながらも仕方なく手酌でビールを注ぐステールッラ。
 そこに戦線から抜け出してきたらしいアヤノがスッ……と隣へと寄って来る。
 先ほどの戦いで体が火照っているのか、それとも夜だからなのか多少顔が赤い。
 夜にアヤノの調子が変わる事くらい当然知っているステールッラだが、それでも僅かにどきりとさせられる。……シラフだからだろうか。
  
「ねえ~ん、ステールッラ。私にもついでくれない?」
「………て、お茶かよ」
  
 くねくねと妙に色っぽく迫ってきたアヤノの手、……によって差し出されたのは湯のみだった。
 『寿』と書かれている。
  
「だって私お酒飲めないし~」
   
 所詮アーザス背後にかかればお色気シーンもこんなもんだった。
 こぽぽぽ……、とお茶を注ぐステールッラ。
 ずずず……、と飲むお茶はなんともわびさびが効いていて色っぽさ皆無。因みに緑茶だ。かー、渋いねぇ。
  
 一方こちらはビールよりもウニを選んだアーザス、ステールッラとアヤノが平和的やり取りをしている間にも激しい戦線は続いていた。
 いったい割り箸は何本折れ、何本粉砕され、何本彼方へ飛んで行っただろうか。
 まったくもってこの無駄としか言いようが無い。この妙なこだわりはいったい何処から出てくるのだろう?
 と言うか何故サルサはここまでウニに執着するのだろうか?
 謎である。
 だがしかし。……熱いぜぇ。
  
 とにかく、この勝負はウニが全てなくなるまで続いたのだった。
 猛烈な男同士のウニをかけた命を張った闘いっ!
 逆に腹が減る食事がこの世にあったとは、とはその後のアーザスの言葉である。
  
  
 わびさびの感じられる民宿の屋根に、ご主人を苦笑させる戦士たちの雄叫びが響いた。
   
「「「 うおぉぉぉぉぉぉぉっっ!!! ウニは渡さなねぇぇぇぇぇ!!! 」」」





⑤夏祭り編へ続く
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